クレバリー倒産
こんにちは中小企業診断士の中山です。5月30日、秋葉原のPCパーツショップ㈱クレバリーが東京地裁に破産を申請し、倒産しました。負債総額は約3億3,000万円。負債額原則30億円以上の大型倒産した速報を流さない帝国データバンクも発表していましたから注目度が高かったのでしょう。
5月17日(木)、クレバリーに行ったばかりでした。秋葉原に付近で仕事がある時は、PCショップ数店舗に立ち寄りますが、クレバリーはそのうちの1店舗でした。高田馬場(高田馬場店)から撤退し、秋葉原1号・2号店が相次ぎ閉店したことから、クレバリーの経営不振は伝えられていました。実店舗が減ると当然売上げは減るし、かと言ってクレバリーの場合は、ネット販売の福袋で評判を落としたので、ネット上での評判は芳しくありませんでした。また、同業他社が、スマートフォン・タブレット関連商材や中古買取・販売を強化する中で、PCパーツへの依存度が高いままだったような気がします。
クレバリーの平成19年10月期の売上高は約46億円でしたが、平成23年10月期は27億円弱までダウン。それに対して前述の通り、負債総額は約3億3,000万円。2007年1月に倒産したPCサクセス(㈱サクセス)も、ウィキペディアによると売上高は約206億円に対して、負債総額は推定30億円。企業倒産の場合、負債総額は、売上規模まで膨らむことは珍しくありませんが、2社との負債総額は月商の2カ月未満です。負債総額には銀行借入も含まれているでしょうが、PC関連商材も在庫回転率がいいという証左でしょう。家電・PCの激安店の中には、在庫回転率が年50回というコンビニエンスストア並みのところもあります。
Windows8が販売されれば少しは商戦も盛り上がり、クレバリーも恩恵を受けたかもしれませんが、それまで持ちこたえることができず残念です。といっても今後ノートPCは、メモリ増設不可、バッテリー内蔵、カスタム感の乏しいウルトラブックが主流になっていくだろうし、PCパーツショップもデスクトップの自作マニア頼りでは経営は厳しくなっていくでしょう。
5月17日(木)、クレバリーに行ったばかりでした。秋葉原に付近で仕事がある時は、PCショップ数店舗に立ち寄りますが、クレバリーはそのうちの1店舗でした。高田馬場(高田馬場店)から撤退し、秋葉原1号・2号店が相次ぎ閉店したことから、クレバリーの経営不振は伝えられていました。実店舗が減ると当然売上げは減るし、かと言ってクレバリーの場合は、ネット販売の福袋で評判を落としたので、ネット上での評判は芳しくありませんでした。また、同業他社が、スマートフォン・タブレット関連商材や中古買取・販売を強化する中で、PCパーツへの依存度が高いままだったような気がします。
クレバリーの平成19年10月期の売上高は約46億円でしたが、平成23年10月期は27億円弱までダウン。それに対して前述の通り、負債総額は約3億3,000万円。2007年1月に倒産したPCサクセス(㈱サクセス)も、ウィキペディアによると売上高は約206億円に対して、負債総額は推定30億円。企業倒産の場合、負債総額は、売上規模まで膨らむことは珍しくありませんが、2社との負債総額は月商の2カ月未満です。負債総額には銀行借入も含まれているでしょうが、PC関連商材も在庫回転率がいいという証左でしょう。家電・PCの激安店の中には、在庫回転率が年50回というコンビニエンスストア並みのところもあります。
Windows8が販売されれば少しは商戦も盛り上がり、クレバリーも恩恵を受けたかもしれませんが、それまで持ちこたえることができず残念です。といっても今後ノートPCは、メモリ増設不可、バッテリー内蔵、カスタム感の乏しいウルトラブックが主流になっていくだろうし、PCパーツショップもデスクトップの自作マニア頼りでは経営は厳しくなっていくでしょう。